メキシコのパン。
ハード系のパンはおいしいものが多いけど、日本の食パンみたいなふわふわなパンってなかなか売っていないですよね。
ないなら作ろう!と思って持ってきたホームベーカリー。
でもここで悩むのが、
- どの小麦粉が強力粉なの?
- イーストってあるの?
- バター、なんかにおいが日本と違うんだけど…
というところ…
今回はそんなメキシコでのパン作りにちょっと役立つ情報を書いてみたいと思います。
小麦粉 (薄力粉・中力粉・強力粉)の違い
少しだけ先に予備知識です。
小麦粉は大きく分けて3種類あり、薄力粉・中力粉・強力粉に分けられます。
その違いは…タンパク質の含有量
小麦粉の種類 | タンパク質含有量(100gあたり) |
薄力粉 | 6.5〜9.0% |
中力粉 | 7.5〜10.5% |
強力粉 | 11.5%〜13.0% |
タンパク質は水と合わせて練ると「グルテン」という成分になり、粘り・弾力が生まれます。パンを作るにはグルテンが多くできた方がいいので、適した小麦粉はグルテンの元となるタンパク質が多い強力粉、ということになります。
メキシコの小麦粉は◯◯粉
メキシコのスーパーに行くと、日本と違って薄力粉や強力粉などの表記がありません。
小麦粉は全て「Arina de Trigo」と書かれています。
ということで、メキシコの小麦粉のタンパク質含有量を調べてみました。
小麦粉のタンパク質含有量は、一括表示のところに書いてあります。
「Proteinas」というところがタンパク質です。
日本と同じで、メキシコも100gあたりの含有量が記載されていますね。
この値を商品別に調べてまとめたものがこちらになります。
メキシコのスーパーで売っている小麦粉は、強力粉に近い中力粉〜タンパク質少なめの強力粉、という感じですね。
パンに使うなら、下ふたつの小麦粉が適していそうです。
逆に薄力粉が売っていないということになりますね。中力粉は万能ですが、ケーキや天ぷらなどを作るときにこだわりたい方は、toyoなどで日本の薄力粉を買った方がよさそうです。
※今日(22年12月13日)たまたまスーパーの棚にある、表右下写真の「sanblas」のタンパク質量を見たら、なんと11.5%に変更になってました。少し前は確実に12%だったのですが…よりタンパク質量が多いものを使いたい場合は、念のため表示を確認してください。
メキシコのイースト
次にイーストです。
わたしはこちらのイーストを使っていますが、日本で売っているイーストと同じように使えています。使用量も日本のレシピと同じで大丈夫です。
メキシコのバター
メキシコでバターを探すのって、意外と難しい気がします。
というのも、メキシコ製のバターはいろんな種類が売られているのですが、どれを試しても独特なにおいがあります。安いので使いたいのですが、我が家はどうしてもそのにおいが気になり、今は完全に輸入品に頼っています。
日本でもお馴染み、フランスのPRESIDENT。
グラスフェッドバターで有名な、ニュージーランド・フォンテラ社のAnchor(アンカー)
デンマークのLURPAK(ルアーパック)
個人的にはLURPAKのミルキーな感じが好きで、メキシコ1回目のときからよくお世話になっています。
写真は無塩(SIN SAL)がありますが、パンにバターをつけて食べるのが好きなので、普段は大抵有塩(CON SAL)しか買いません。パン作りも少しだけ塩分を減らして、有塩バターで作ってしまっています。
この辺りはお好みで使ってみてくださいね。
余談:スキムミルク
パン作りといえば、スキムミルクが定番ですが…
我が家ではスキムミルクは使わず、水を牛乳に置き換えて作ってしまっています。
確か昔ネスレのスキムミルクを使っていた記憶があるので、写真が撮れたらまた追記するようにします。
メキシコでパン作り まとめ
小麦粉の種類については少しややこしいところがありますが、慣れてしまえばとても簡単!また中力粉でも普通にパンは焼けますので、ぜひ気軽にトライしてみてくださいね。
ホームベーカリーがあればこそ簡単に日本のパンが味わえるので、これからメキシコに来られる方はぜひホームベーカリーを送ることをおすすめします。
我が家は子供が小さい頃、ホームベーカリーで焼いた食パンに本当に助けられました。常温で持ち歩ける、何が入っているか分かる食べ物、離乳食期の子でも食べやすいものってなかなかないんですよね。
それほど高い家電でもないので、これから来られる方はぜひ検討してみてくださいね!
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